口腔機能低下症は、加齢や病気などにより、口の機能(食べる・話す・飲み込む・唾液の分泌など)が全体的に衰える状態を指します。
日本では2018年に保険診療で病名として認められ、主に高齢者のフレイル(虚弱)やサルコペニア(筋肉減少症)との関連でも注目されています。

大人の口腔機能低下症
大人の口腔機能低下症
口腔機能低下症は、加齢や病気などにより、口の機能(食べる・話す・飲み込む・唾液の分泌など)が全体的に衰える状態を指します。
日本では2018年に保険診療で病名として認められ、主に高齢者のフレイル(虚弱)やサルコペニア(筋肉減少症)との関連でも注目されています。
口腔機能にはいくつかの要素があり、それぞれの機能が低下すると生活に様々な影響が出てくるのです。
項目 | 内容 |
---|---|
咀嚼機能の低下 | 食べ物がよく噛めない、硬いものを避けるようになる |
嚥下機能の低下 | 飲み込みづらい、むせやすくなる |
唾液分泌量の低下(口腔乾燥) | 口が渇きやすい、話しづらい、味が分かりにくい |
舌や唇の運動機能の低下 | 発音しにくくなる、食べこぼしが増える |
口腔衛生の悪化 | 歯垢・歯石の増加、虫歯・歯周病のリスク増加 |
咬合力(噛む力)の低下 | 義歯や歯の問題により噛めない食べ物が増える |
食事量や食欲の減退 | 結果として栄養不良や体力の低下に |
この口腔機能低下症は、高齢者(特に70歳以上)の方に多く見られます。
「日本老年歯科医学会」のガイドラインなどでは、以下の7つの評価項目をもとに診断します。
診断は歯科医院で行い、以下の7項目のうち3項目以上が該当すると「口腔機能低下症」と診断されます(日本老年歯科医学会の基準)。
気になる症状がありましたら、まずは当医院スタッフにお気軽にご相談ください。
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