
こどもの治療・予防歯科(フッ素)
こどもの治療・予防歯科(フッ素)
当医院では、子供さんに対して下記のような検査・指導・治療を行っています。
唾液を採取しRD検査を行い、虫歯菌が多いのか少ないのかを検査します。(無料)
歯を染めだして、歯垢の付着状況を検査します。
歯垢の磨き残し検査が20%以下になるとホームケアは合格!
(では残った20%はどうするの?と思われませんか?)
虫歯の軽症化に伴い、CR(レジンというプラスティック)を充填することが多いです。
重症虫歯の場合には、CRより強い強度の銀の詰め物をします。
できるだけ自然に脱落するのを待ちますが、食事する時などに痛くて噛めない場合には抜歯します。
(局所麻酔無しでの、「あっち向いてホイ!」抜歯が多いです)
乳歯の歯並びや、乳歯と永久歯との混合歯列の歯並びが順調であるかどうかなどの有無を健診時に確認観察します。もし、問題の歯並びがありそうな時は専門医をご紹介します。
口腔機能の発達に問題がありそうであれば観察します。
問題がありそうであれば、小児口腔機能発達不全症の検査を確認します。(希望者のみ)
虫歯予防には、シーラント処置とフッ化物処置を行っています。
虫歯第1段階(C1)では、シーラントによる虫歯予防処置を行っています。しかし、シーラントは隣接面には効果がなく、フッ化物による予防方法がベターと考えます。海外では、多くの国がフッ化物を水道水に添加して、むし歯予防処置を実施しています。これが世界標準なのですが、残念ながら日本では水道水フッ化物添加は実施できません。代わりにフッ化物のブクブクうがい(フッ化物洗口)やフッ化物ジェルを塗る虫歯予防処置が行われています。
フッ化物洗口は、幼稚園・保育園から中学生までの期間に集団で行われるのが最も効果的と言われています。特に3~4歳でフッ素処置を行うほうが、大人になって同じフッ素処置を行うよりも明らかに虫歯の発生は少ないことがわかっています。(フッ素処置はぜひ3~4歳から開始しましょう!)
当医院では高濃度のフッ素塗布を行っていますが、ご家庭で行う低濃度のフッ化物のブクブクうがいやジェル塗布のほうがより効果的なのですが、低濃度と高濃度のフッ化物の併用療法が著しく虫歯予防効果が高いという報告があり、当医院では健診時に子家庭での低濃度のフッ化物処置の補助的な意味で高濃度のフッ化物の塗布を行っています(フッ化物の相乗効果)。(ほとんど無料で行っています)
今のお子さんは、あまり甘いものを好んで食べなくなりましたが、食べるときは短時間に食べるようにしましょう。例えば、テレビやスマホを見ながら、ダラダラと食べたり飲んだりすると虫歯菌が酸を産生し重症虫歯になってしまうことがあります。(学生さんの受験生虫歯もそうですね。)
歯科医院では高濃度フッ化物で予防処置を行っていますので、ご自宅では毎日低濃度のフッ化物で予防処置(毎晩、夜寝る前に行う)を行ってください。
フッ化物処置は3~4歳から中学生まで自宅で毎晩行うのが理想です。
歯が萌えてからの授乳には気をつけましょう!(断乳のタイミング)
例えば夜泣きするからと言って、夜中に飲ませると上顎前歯の虫歯が一気にできてしまうほど母乳の乳糖は虫歯の原因になりやすいです。
幼児が生まれて初めて食べた食物の味を、以後これが一番おいしい味と感じ脳に記憶するという現象がインプリントです。
例えば甘いものを与えると、脳が「甘い物がおいしかった」と記憶し好きになり、逆に辛い物を与えたとしても、「辛い物がおいしかった」と記憶し辛いものが好きになる現象です。
ご家庭の調理ではできるだけ薄味でいろんな味を与えましょう。決して甘い食べ物に偏らないように!スタートが肝心です。
歯磨きは起床(朝食前)時と夜寝る前に必ず行ってください。食後は簡単に磨いてください。
(もし食後に磨く環境がなかったら、水でのうがいだけでも行ってください。)
乳児・幼児・小児と様々な年齢(歯の萌出状態)で歯のお手入れ方法は違ってきます。また虫歯予防法についても違います。これも含めて歯科衛生士さんに正しい歯磨きの仕方を学ぶことが大切です。
子供さんだけではうまく磨けてないところがありますので、小学生低学年までは歯磨きの「仕上げ歯磨きはお母さん!」でよろしくお願い致します。
口呼吸
口をポカンと開けてませんか。歯並びがV字状になったり、上顎前歯が出っ歯になったりします。鼻や喉に原因があるときに多く見られるようです。
舌突き出し癖
唾や飲みものを飲み込むときに、舌を突き出していませんか?
歯並びの奥歯は正しく咬み合ってるのに、上下の前歯のみが咬み合わずにポカンと開いており、舌が見えてることってありませんか?
気づいたら早期に歯並びの治療をするべきです。
指しゃぶり
赤ちゃんの指しゃぶりは生後2~3か月頃から始まります。この行動は誰もがする生理的な行動ですのでやめさせる必要はありません。
4歳過ぎても治らないときは歯の並びが悪くなる原因になりますので対応が必要とされます。
心理的な不安を解消するために指しゃぶりをすることで安心感を得ていることが多々あると言われています。
子供のうちに適切な対応を取っておかないと、成人になってから、大がかりな治療を必要となることもあります。早期発見が重要です。
当医院では「小児口腔機能発達不全症」の疑いがあるかがどうかの検査をすることができますので、ご心配ありましたら、スタッフまでお声かけください。
受け口(上下の咬み合わせが反対になっている)は3歳~4歳で治療することが重要です(治療のラストチャンスです)。
「ムーシールド」というマウスピースを装着することで約1年くらいで受け口が改善する場合が多いです。
しかし、治療が遅くなり、前歯に永久歯が萌えてくるとほとんど改善が見られないようです。
受け口の子供さんがいたら、できるだけ急いで矯正歯科の先生に診てもらいましょう。3歳~4歳がラストチャンス!です。
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