
院内感染対策(エピオスエコシステム)
院内感染対策(エピオスエコシステム)
当院では、患者様に安心して診療を受けていただくために、院内感染や飛沫感染の予防対策に力を入れています。その一環として、「EPIOS ECO SYSTEM(エピオスエコシステム)」という連続除菌システムを導入しています。これは、**微酸性電解水(次亜塩素酸水)**を使用して、診療室全体の水を常に除菌状態に保つシステムです。
診療チェアのコップの水や、歯を削るタービンなどの治療機器から出る水もすべてこの除菌水が使われており、診療に使う水はすべて体にやさしい安全な水になっています。
この次亜塩素酸水は、もともと人の体内で白血球が細菌を退治するときに働く成分であるため、人体にとって自然で安全な殺菌成分です。強力な殺菌力を持ち、MRSAや肝炎ウイルス、エイズウイルスなど、ほとんどの細菌やウイルスを数秒で殺菌できるとされています。
厚生労働省も、次亜塩素酸水を使った手洗いによりウイルスや細菌が不活化されることを認めており、安全性と効果が確認されています。なお、空間への噴霧による新型コロナウイルスへの効果については、公的機関で検討中ですが、2020年5月には北海道大学や東北大学から「不活化する可能性がある」との研究報告も発表されています。
さらに、当院で使用している除菌水は、薬品類を一切使わず、高純度の塩と超純水を電気分解して作られているため、小さなお子様から高齢の方まで、どなたでも安心してご利用いただけます。
歯科医院で使用されている診療台(ユニット)の給水システムには、水が通る細いチューブの劣化(変質)や、治療中に血液などが逆流してしまうことが原因で、細菌やウイルスが混入し、水が汚染されるリスクがあります。
実際に、1999年のアメリカのCBSやABCによる報道、2000年の東京医科歯科大学、2001年の日本大学による調査などで、歯科ユニットの水から基準を大幅に超える数の細菌が検出された事例が報告されています。中には、法律で定められた基準(1mlあたり菌数100個以内)をはるかに上回る、10万個以上の菌が検出された例もあります。
こうした問題に対応するために開発されたのが、「エピオスサーバー」という殺菌水生成装置です。この装置は、独自の設計と最先端技術により、強力で安全な殺菌力を持つ水をリアルタイムで生成します。
エピオスサーバーは、診療室内の給水ユニットや水の吐出口における残留塩素濃度を一定に保つことができるため、ユニット全体を衛生的な状態に維持できます。これにより、診療中に使う水が常に清潔で、連続して安心・安全な殺菌治療を行うことが可能になります。結果として、エピオスサーバーは、患者さんにとってより安全で清潔な治療環境を提供することに大きく貢献しています。
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