2025年10月14日
🦠 歯周病菌(Pg菌)と動脈硬化の意外な関係
静かな夜。
歯ぐきの奥では、見えないところで小さな戦いが起きていました。
主役は、Pg(ポルフィロモナス・ジンジバリス)菌。
歯周病の原因菌として知られる、いわば「お口の中の悪役」です。
🚪 出口は、歯ぐきの“すき間”
炎症が進んだ歯ぐきからは、わずかに血がにじみます。
Pg菌はその小さな出口を見つけると、血流という“川”に乗って体の中へ。
彼の冒険が始まりました。
🌊 向かった先は「血管の世界」
体じゅうをめぐる血液の流れの先にあったのは、
静かに鼓動する「血管の国」。
そこでは、血管の壁(内皮細胞)が、
日々しなやかに体を守っていました。
ところが——
Pg菌が放つ“毒素(LPS)”が、壁を刺激してしまったのです。
内皮のバリアが少しずつ傷つき、炎症が始まりました。
そこへ免疫の細胞たちが次々と集まり、
修復のための“現場”が動き出します。
🔥 修復が、やがて「動脈硬化」に
ところが、その修復作業が長引くと、
マクロファージ(免疫細胞)がコレステロールを取り込み、
泡のような細胞「泡沫細胞(ほうまつさいぼう)」をつくってしまいます。
それが血管の壁にたまり、
やがて“プラーク”と呼ばれるコブになっていく——。
これが、動脈硬化のはじまりです。
⚡ そして血栓へ
Pg菌はさらに血小板を刺激し、
血液を固めやすくする作用まで持っています。
その結果、血栓(血の塊)ができやすくなり、
心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めるといわれています。
💡 Pg菌が教えてくれること
Pg菌は、私たちの体にとって「敵」かもしれません。
でもその存在は、
お口と全身が密接につながっているということを教えてくれます。
歯ぐきの出血や腫れなど、早期のサインを見逃さず、
全身の健康を守るための歯周病ケアを行っています。
あなたの歯ぐきを整えることは、
あなたの血管を、静かに守ることでもあります。
しのざき歯科医院では
歯ぐきの出血や腫れなど、早期のサインを見逃さず、
全身の健康を守るための歯周病ケアを行っています。
あなたの歯ぐきを整えることは、
あなたの血管を、静かに守ることでもあります。