2025年12月20日
硬い食べ物は「あごの成長を促す」「口周りの筋肉を鍛える」点で一定の効果が期待できます。
ただし「無理に硬い物を食べさせる」のは逆効果の場合がありますので、発達・年齢と咀嚼力に合ったメニュー が大切です。
■顎を育てるおすすめ食品例(年齢的段階別)
▼3〜5歳(乳歯列期)
噛む練習段階。硬すぎない食材を大きめに。
にんじん・だいこんのスティック(軽く茹でる)
きゅうり・りんご・梨など生のまま
コーン、枝豆
厚焼き玉子
ちくわ・さつま揚げ
→まずは「回数よく噛む」「一口を大きくしすぎない」がポイント。
▼6〜9歳(永久歯萌出開始)
顎の成長が本格的に進む時期。噛み応えある物を追加。
フランスパン・全粒粉パン
するめ・小魚・煮干し
ナッツ類(窒息注意・形に注意)
ごぼう・れんこん・こんにゃく
りんご丸かじり
→姿勢を正し、食事中に口を閉じて噛む練習も有効。
▼10歳以降
咀嚼筋をしっかり鍛える時期。
ビーフジャーキー
するめ/あたりめ
玄米/雑穀米
かたいせんべい
野菜の皮つき調理
大きめカットの肉
■避けたいこと/注意したいこと
「顎を育てたい」からと無理に硬すぎる物を与える
→顎関節の痛み・歯の欠けにつながることあり
永久歯萌出直後は特に注意(歯根未完成)
前歯だけで噛ませると負担が偏る
■食材以外に重要なポイント
✔よく噛む習慣そのものが最も効果的
✔咀嚼回数目安:一口30回
✔丸呑みを防ぐため、食卓を落ち着いた環境に
✔口呼吸や猫背は顎の成長を妨げる