お歯黒の歴史物語|福岡市東区香椎駅前の歯医者|しのざき歯科医院

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お歯黒の歴史物語

お歯黒の歴史物語|福岡市東区香椎駅前の歯医者|しのざき歯科医院

2025年7月23日

~黒い歯に恋した時代の物語~

1. お歯黒の起源とその大いなるロマン

「お歯黒っていつからあるの?」――これは、まさに日本文化ミステリーの一つ。何を隠そう、正確な始まりは…誰も知りません!(どーん)でもそこがまたロマン。いくつかの文献をツギハギしながら、まるで時代劇の脚本家気分で推理してみましょう。
ちなみに、お歯黒には以下の3パターンがあったとか:
草木や果物で染めちゃう「ナチュラルお歯黒」
鉄とタンニンで染める「理科室系お歯黒」
鑑真和尚から伝わった「本場・中国仕込みお歯黒」
まさかのラインナップ。美容法なのか化学実験なのか、境界線はあいまいです。

2. お歯黒前線、時代をさかのぼる

『古事記』には、応神天皇が恋した女性の「黒くて菱形の歯並び」にメロメロだった記述が。これって完全にお歯黒フェチでは?
また、古墳からはお歯黒した埴輪が出土。つまり、埴輪も当時の“モテ顔”だったのでしょう。メイクのトレンドがここまで歴史的なのは、さすが日本!
さらに、ヤマモモやビンロウを噛んで染める“咬むだけ美容法”が南方から上陸。まるで古代のガム感覚です。噛めば噛むほど黒くなる!

3. まさかの妊婦マークが“黒い歯”!?

山ブドウの渋で黒くなった歯。それが“妊婦の印”とされたという説も。現代のマタニティマークとはえらい違い! でも、当時の人々には「黒い歯=しあわせの証」だったのかも。

4. 「鉄は文化だ、お歯黒だ」

やがて鉄文化の台頭で「タンニン × 鉄」という異色コラボが誕生。「焼き釘 × お茶 × お酒」という、もはや歯に使うべきではなさそうなレシピで作られた黒液体。それを歯にぬりぬり。
しかもこの液体、ニオイは悪臭レベル。仕込んで2~3ヶ月寝かせるという、漬物レベルの発酵熟成。まさに“歯の発酵グルメ”です。

5. 家庭の悩みを救った!鑑真和尚の神アイデア

あまりの大変さに、若い女性たちは「もう限界っ!」と音を上げていた頃、中国から救世主・鑑真和尚が登場! 安定製法の“鑑真お歯黒”を伝え、以後は一気にメジャーに。さすが国際派の僧侶、歯も救うとは。

6. 明治維新とともに「サヨナラお歯黒」

明治時代になると「文明開化」ブームが到来。「黒い歯は野蛮よ」とお上が発表。でも庶民は「え〜、でも黒いほうが色っぽくない?」と抵抗。
最終的には昭憲皇后が自ら“脱・お歯黒”を宣言し、「私もやめました」と説得。影響力たるや、インフルエンサーもびっくりです。

7. お歯黒の意外な真実:虫歯予防だった!?

さて、ここが本題かもしれません。なんと現代の研究で「お歯黒した歯=虫歯少ない説」が有力に!鉄とタンニンの抗菌パワーで、歯を守っていたんですね。科学的にも証明済み!
先人たちはただのおしゃれで黒くしていたわけじゃない!
――いや、おしゃれのつもりが結果オーライだったのかも?

おわりに

黒く光る歯に込められた、恋と文化と知恵の歴史。
現代では見かけなくなったけれど、かつての“キラリ黒歯”は美しさと機能性を兼ね備えた、最先端のビューティーテクノロジーだったのです。
お歯黒、侮るなかれ。

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