2025年9月09日
刃傷松の廊下は塩歯磨きが原因だった!?
「忠臣蔵」といえば、日本史に残る大事件。浅野内匠頭が江戸城の松の廊下で吉良上野介に斬りかかった――あの有名なシーンです。
でも実は…この事件の遠~い原因が「塩歯磨き」だった!? という面白い説があるんです。
江戸の歯磨きは“塩”
江戸時代、歯磨き粉はまだありません。人々は「塩」や「焼き塩」で歯をこすっていました。
塩は歯ぐきをキュッと引き締める作用があり、これが当時の“オーラルケア”。
今でいう「歯磨き粉ランキング1位」は、なんと赤穂藩の名産「赤穂の焼き塩」でした。
赤穂の塩 vs 吉良の塩
ところが! 吉良上野介の領地・三河吉良でも塩を作っていたんです。
でも残念なことに、江戸では「赤穂の焼き塩」の方が大人気。
吉良の塩はイマイチ評判が伸びません…。
「なんで赤穂の塩ばっかり人気なんだ!うちの塩も磨いてくれよ!」
「もともと三河吉良が赤穂に塩の作り方を教えたんじゃないか。」
――吉良の心の中でこんな愚痴がくすぶっていたかもしれません。
しかし、五代将軍綱吉は吉良よりも赤穂の塩歯磨きを一番好んだと。
塩争いが歴史を動かした!?
やがて吉良と浅野の関係はギクシャクし、ついに松の廊下での刃傷事件に。
後世の人々は、「忠臣蔵の発端は、歯磨き用の塩のライバル争いだった」と面白おかしく
語り継いだのです。
もしあの時、吉良の塩が人気だったら…日本の歴史は大きく変わっていたかもしれませんね。
今も昔も「歯磨きは大事」
もちろんこれはユーモアたっぷりの俗説。
でも、江戸の人も毎日の歯磨きを大事にしていたのは確かです。
さて現代では、塩よりもずっと効果的な歯磨き粉や音波ブラシ、そして定期的な歯科健診が
あります。赤穂浪士のように討ち入りに行く必要はありませんが(笑)、毎日の歯磨きと定期健診で歯を守ることが、現代の“忠義”かもしれませんね。
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