香登のお歯黒の組成は鑑真和上が
日本に伝えたものである。
粉末のお歯黒と水で使えるようになっており、
旅先での使用には大変便利だった。
ちなみに、日本古来からある自家製のお歯黒
は鉄漿水という液体であったため旅には携帯
できなかった。
五倍子粉(ふしこ) 1200匁
緑バン 700匁
消石灰 350匁
各々3.5:2:1の比で混合された。
筆先に水をつけ、五倍子粉をつけて歯表面に
塗ったところ。
上の拡大画像。
日本古来の自家製のお歯黒と違い、なかなか
歯の表面に付かない。
水洗したところ。
なかなか歯表面にお歯黒が付着していない。
10回以上塗ることで黒くなった